2009年5月15日金曜日

肥後 熊本城

熊本城(熊本県熊本市)

加藤清正が築いた天下の名城熊本城。その名にふさわしく規模や城の美しさ共に非常に見ごたえがありました。特に石垣の曲線が美しく、それが幾重にも重なっているところが非常に良かったです。この城を攻める前に、見ただけで戦意が喪失してしまうような、そんな城でした。残存状況も良く天守閣などは西南戦争の際に焼失したようですが櫓などは一部当時のものが残っています。また、焼失前の写真も結構展示してあるので、その壮大さが実感として感じられました。

2009年5月12日火曜日

「花の歳月」 宮城谷昌光 著

花の歳月」 宮城谷昌光 著

前漢の時代、漢貧しい名家である竇家の娘である猗房が主人公。猗房は村の長老に推挙されて高祖劉邦の皇后である呂后が君臨する後宮に入ることになり、そこから波乱を経て最終的に景帝の皇后に収まるのだが、それまでのテンポの良いながれと複線である弟広国の流れなんかも素直に読めました。呂后や後宮となるとドロドロした話になりそうであるが、猗房が持つ明るさや強さが前面にでることで全体にすがすがしく素直に感動できる物語になっていると思います。



☆☆☆

2009年5月8日金曜日

「侠骨記」 宮城谷昌光 著

侠骨記」 宮城谷昌光 著
侠骨記」「布衣の人」「甘棠の人」「買われた宰相」の4話収録の短編集。
特に面白いと感じたものは「侠骨記」と「買われた宰相」。それぞれの主人公である曹カイ、百里渓の激動の生き様は短編ながらも読み応えのあるものでした。それぞれ春秋時代や殷周時代など時代背景は変わりますが、その時代の持っている独特の雰囲気と人物像がそれぞれ鮮明に描かれており、時代が作る千差万別の生き様が楽しめました。



☆☆☆