2014年2月7日金曜日

NHK大河ドラマ「八重の桜(後半)」

 戊辰戦争が終結し、時代は明治、兄の覚馬を頼り舞台は京都へ。相変わらず兄の出番が多く八重の印象は薄いままですが、夫となる新島襄なども登場し、女性の社会的地位も徐々に向上しはじめることで八重の活躍の場も少しずつ増えていきます。また、ストーリーとは別に江戸時代から明治に変わり人々の意識や考え方が徐々に変化していく様子や、熊本バンドに代表されるような高い理想に向かって邁進する若者の姿など明治という時代を庶民目線で捉えており、自分にとってもあまり知らないことが多く非常に興味深く楽しめた部分です。しかしながら、肝心のストーリーは終盤に来て八重の活躍は驚かされるものがありましたが、実際の活躍の割には逆にそれほど多く時間は割かれていない印象があり、制作サイドとしても、江戸から明治という激動の時代に照準を定めていたと思います。去年に続き視聴率では苦戦したようですが、覚馬の示した愛国と徳富蘇峰が示した愛国、どちらの愛国が国民を幸せにするかなど、さまざまな角度から国というものを描いており自分の国を見つめなおす意味でいいドラマだったと思います。

  NHK大河ドラマ「八重の桜」

☆☆☆

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